桃源万歳! ―東アジア理想郷の系譜―

岡崎市美術博物館

4月9日(土)~5月22日(日)

午前10時~午後5時

  (最終の入場は4時30分まで)
休館日 月曜日

一般1000(800)円
 小中学生500円(400)円
 *( )内は20名以上の団体料金
 *岡崎市内の小中学生は無料
 *各種障がい者手帳の交付を受けている方とその介助者は無料

主催 岡崎市美術博物館、中日新聞社

 

はるか昔、5世紀のはじめに、中国の詩人、陶淵明が詠んだ「桃花源記并びに詩」。このなかで、憧れの地、理想の世界として物語にあらわされたのが「桃源郷」です。お話はこう。

ある日、桃の花に誘われて、一人の漁師が、ぽっかりと時間が止まったかのような不思議な村里に迷い込みます。そこは、仙人がいるのでもなければ、珍しい風景が広がっているのでもありません。ただ、美しい池、豊かな桑畑や竹林があり、人々が、犬や鶏と共にのどかに暮らす、穏やかで、小さな世界でした。漁師は、村人に歓迎され、楽しいときを過ごした後に帰路につきましたが、二度とその地にたどり着くことはできませんでした。
 
陶淵明がうたった桃源郷は、特別な場所ではありません。ただ、その穏やかな世界は私たちが既に失ってしまい、故郷や子ども時代を懐かしむように、憧れをもって、求める場所なのです。

陶淵明の創作以来、桃源郷は詩や歌に詠まれ、また絵に表されてきました。日本にも古く奈良時代に伝わり、近世江戸になると、與謝蕪村をはじめ、多くの文人画家が画に取り上げるようになります。こうした桃源郷への憧れは、近代に至り、文人画の再燃と相まって、小川芋銭や小杉放菴らに引き継がれていきました。そこには、都市化の発展によって失われた田園への哀愁、あるいは、西洋ユートピア社会主義に由来する農村共同体への共感も含まれていたでしょう。
桃源郷の小さな世界は、現代の作家をも刺激し続けています。桃源郷に想を得た辻原登の小説や諸星大二郎の漫画の豊かな作品世界。また、桃源郷の可能性を探るべく、現代作家の作品もご紹介します。
生きづらい今、私たちが求めるのは、小さくとも豊かな、この桃源的世界ではないでしょうか。せわしない日常から、ちょっとだけ足を伸ばし、桃源への迷路に迷いこんでみてください。

 

≪一部作品の展示期間変更のお知らせ≫

本展ちらしに掲載している作品のうち、酒井三良「琉球の春」、福田豊四郎「秋田のマリヤ」は、東日本大震災の
影響により後期展示(5月3日~22日)となります。また、現代作家三瀬夏之介氏の作品も後期展示となります

 

 

特別企画展「桃源万歳!―東アジア理想郷の系譜」関連イベント
 

■■ 講演会 ■■

 講師をお招きし各テーマについてお話していただきます。

 講演後、講師と芳賀徹(当館館長)の対談を行います。

 日 時   4月30日[土]午後2時~
  テーマ  江戸期文人画家の桃源世界
  講 師  河野元昭(秋田県立近代美術館館長)
 
 日 時   5月8日[日]午後2時~
  テーマ  桃源郷と中国絵画
  講 師  宮崎法子(実践女子大学教授)

 
 共通
   定 員  70名(当日の1時から整理券を配布)、聴講無料
   会 場  当館1階セミナールーム

 

 

■■ 作家トーク ■■

 本展にご出品いただいた現代作家6名に自身の作品について

 それぞれお話していただきます。

 日 時   4月17日[日]午後2時~
  作 家   関智生×三瀬夏之介×奥村美佳


 日 時   5月4日[水・祝]午後2時~
  作 家  吉本作次×今村哲×横内賢太郎
 
 共通
   料 金   無料(ただし、当日の展覧会観覧チケットが必要です)
   申し込み不要。直接会場へお越しください。
   会 場   当館展示室

 

 

■■ 落語会 ■■

 師匠立川談志から「才能だけなら噺家のなかで1番」と言われるほどの実力派、

 立川志らくの一席をお楽しみください。

 ●日 時   5月15日[日]午後2時~
  出 演  立川志らく(落語家)
  演 目  鉄拐
  料 金   2,500円(展覧会と落語会が観られる共通チケット)
  定 員   80名
  会 場   当館1階セミナールーム(自由席)
  申込方法  「岡崎市美術博物館ホームページ「イベントページ」を

           ご覧ください。」

        

■■ 学芸員による展示説明会 ■■

 当館学芸員が参加者といっしょに展示を鑑賞しながら、みどころや作品を

 わかりやすく解説します。

 ●日 時   4月24日[日]午後2時~ 
       5月1日[日]午後2時~
       5月21日[土]午後2時~
  担 当   当館学芸員
  参加費   無料(ただし、当日の展覧会観覧チケットが必要です)
       申し込み不要。直接会場へお越しください。
  会 場 当館展示室

 

 

 

<記事 画像引用 岡崎市美術博物館

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